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時と運命の調律者
第10章 追憶編1
 凄い剣幕で捲し立てる教師の言葉にさすがの三人も黙りざるを得なかった、ちなみにこの罰則と言うのは色々あるが、このクラスの場合は姿を虫に変えられてその後三日間、虫籠の中で生きる事を余儀なくされる、と言う中々に厳しいモノだったからだ。

 ちなみにセラフィムでは生徒各人の人権は保障されているモノの、度を超える虐めや校律違反が見付かった場合はそれに応じた罰則の適用が教師連中にも許可されており、その内容もピンキリだったがこの少年グループ達の場合は他の生徒達からの訴えも多くて初等科の職員会議でも議題に挙げられている程だった。

「その子を離しなさい!!」

「だってコイツが・・・」

「言い訳無用!!」

 投げ飛ばした主犯格の少年の受けたダメージが思ったよりも大きかった事もあって、そんなすったもんだの挙げ句に蒼太は無事に解放されたのだが後でお詫びとお礼をしようとこっそり蒼太を呼び出したメリーは、傷と絆創膏だらけのその姿を見た途端に安堵したのと申し訳なさから思わず泣き出してしまった。

「うわあああああん!!ごめん、ゴメンね蒼太。私の所為でこんな目に・・・」

「えっ!?全然平気だよメリー、それよりメリーが無事で本当に良かったよ、あいつらメリーの事を殴ろうとしてたんだもん、黙ってられなかったんだ!!」

「うええっ、グスッ、だって蒼太が、蒼太があぁぁ・・・」

「メリー、僕なら全然大丈夫だから。いつもお父さんに鍛えられてるからね」

 メリーが無事で良かったと、蒼太は本心から言った、この幼馴染みの少女が殴られるくらいなら自分が殴られた方が良いと本気で思っていたのだ。
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