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時と運命の調律者
第11章 追憶編2
「そう、エルフの王様がね。それでエルフの世界ってどんな所だった?」

「“エルヴスヘイム”って言うんだけど。凄く自然が豊かな世界だったよ?僕が呼び出された場所から東に行った所に巨大な街って言うか、お城があって、そこに王様が住んでるんだ!!」

「・・・その他の人々は何処に住んでいるの?」

「森だよ、森。みんな巨大で深い森の中に住んでいるんだ、一本一本の木々がもの凄く大きくて太いんだ、小さなモノでもこっちの木の5、6倍は有るんだよ!?」

「そうなの?それで・・・?」

「木々の枝と枝、幹と幹を吊り橋で繋げて、お互いに行き来しているんだ。家は木の幹をくり抜いてその中に住んだり、枝と枝の間にウッドハウスみたいな感じで建てて生活をしているんだよ。夜なんて凄く綺麗だった、青白かったり、黄金色の光を放つ“魔法の灯火”って言うのがあって、それが彼方此方で光輝くんだ!!」

「・・・・・」

「・・・エルフに関する記述は、伝記や昔話の中で読んだ事があるけれど。そんな話は聞いた事がない」

 粗方、話を聞き終えた二人は思わず顔を見合わせるが、その後に戻って来た子供達が皆、同じ事を言い出したのと、事件の究明に訪れた王宮魔術師やハイウィザード達が様々な角度から分析した結果、“嘘ではない”と結論付けられた。

 なにより。

 蒼太がエルフの世界から持ち帰って来た、不思議な宝剣がそれを物語っていたのである、その世界が確かに存在しており、蒼太が子供達を救ったのだ、と言うことを。

「・・・それで君は、そのエルフの王様を救ってあげたのかね?」

「・・・まだ完全では、ありませんが。それでも元気にはなりました!!」

 後日、王宮の第7環状区画内、通称“内裏”にある“星の瞬きの座”。

 両親共々そこへ通された蒼太は、ハイウィザード達の長である“アルヴィン・ノア”の質問に、少し緊張した面持ちで答える。
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