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時と運命の調律者
第15章 追憶編6
 それがどうやら“謝る”と言う事なのだと子供心に理解したのだ。

 そしてそれは=で“誠意を尽くす”と言う事なのだと直感したのだがこれに先立つ事半年ほど前に、蒼太は別の女賢者から、ある教えを受けていた。

 彼女曰く「“努力した”とは目標として掲げていた物事が達成された時に、初めてそう言えるのだ」との事だったのだが、その時は何の事だか解らなかった蒼太にもしかし、ようやくにしてその言葉の意味が理解できる日がやって来たのである。

 誠意を尽くせば必ず思いは伝わり願いは叶う、そしてそれこそが“祈る”と言う事なのだと、幼いながらに蒼太は体感したのであり、大切な経験として己の中へと修めたのであったがしかし、ではそれは一体、何故なのか、と言う事に対する“答え”を、この時の彼はまだ見出す事が出来ずにいたのであるモノの元々、“祈り”とはそれ自体が極めて純化された思念エネルギーの結晶体、その発現そのものに他ならないモノなのである。

 ありとあらゆる障害にも負けず、様々な誘惑にも決して惑わされる事も無く、ただただただただ、どこまでもどこまでもひたすらなまでにその事だけに集中し尽くして行った結果として、それを貫き通して行った結果として最後の最後で現れる、余計なモノを全て刮ぎ落とした純粋なる思念エネルギーの塊であり、真心の顕現それそのものに他ならないモノなのである。

 それは全てを超越しては必ずや相手の心の奥底にまで、それも直接的なまでに轟き響くモノなのであり、その結果として思いは通じて願いは叶うモノなのだ、と言うことを、蒼太はまだ、理解できずにいたのであるが、これは後に“神”と出会ってその教えを授かる際には彼を大いに助けて導くことになるのであり、そして更には自身と己の運命の伴侶達に対する、ある“真理”を解き明かす場面で極めて重要なる役割を担ってくれる事になるのであった。
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