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時と運命の調律者
第16章 追憶編7
“誠意を尽くす”と言うことは本来においてはとても大切な行為であり、大事にしなければならない心の在り方と言うか精神の根本的指針それそのものでかったのであるが、しかしそれ故ー。
同時によくよく注意して相手の事を見なければならない、見極めなければ発動する事は、極めて危険な行為とも言えた。
何故ならば度を超えた被害妄想の持ち主であったり、性根の歪んだ人物であったり。
または最初から自分に“たかってやろう”等と思っている相手に対して“誠意だ”等と言った所で所詮は食い物にされては利用され、最後は情け容赦なく打ち棄てられるだけだからであるが、そんな失敗を人生の最も難しい時期と状況において、蒼太は味わうこととなった。
彼には、いや、もっと正確に言えば蒼太達セイレーンの下級生組には非常に頼りになる兄貴分がいた、その名を“クロード・モーガン”と言う、彼等より5つほど歳上の青年だ。
ちょっと天然パーマの入っているブラウン色の髪の毛に茶色い瞳、顔は上の下と言った風貌の、爽やか系イケメンだった。
背丈は180cmを超えており、かなり大柄だが本人は至って親しみやすい性格をしていて、女王位各人等との連絡役を担っていたのだ。
セイレーンに入って7年、戦場での実績もかなりのモノを誇り、また面倒見も良くて腕の立つ彼はだから、現場の人間達からは慕われており、また上役からも一目置かれる存在であった。
それだけではない、何か困った事があると気兼ねなく相談に乗ってくれて、上級生、下級生問わずに信頼と人望とを勝ち得ている好青年だったのだ。
ちなみにそんな彼もまた、女王位達の秘密主義を快く思ってはおらずに時々、同志達で団結してオリビアやメリアリア等に意見具申を行っていた、情報の開示やセイレーン内部に置ける、より効率的なネットワークの新設等を要求したりしていたのである。
だがしかし。
「ダメだ」
「そんな事は認められない」
同時によくよく注意して相手の事を見なければならない、見極めなければ発動する事は、極めて危険な行為とも言えた。
何故ならば度を超えた被害妄想の持ち主であったり、性根の歪んだ人物であったり。
または最初から自分に“たかってやろう”等と思っている相手に対して“誠意だ”等と言った所で所詮は食い物にされては利用され、最後は情け容赦なく打ち棄てられるだけだからであるが、そんな失敗を人生の最も難しい時期と状況において、蒼太は味わうこととなった。
彼には、いや、もっと正確に言えば蒼太達セイレーンの下級生組には非常に頼りになる兄貴分がいた、その名を“クロード・モーガン”と言う、彼等より5つほど歳上の青年だ。
ちょっと天然パーマの入っているブラウン色の髪の毛に茶色い瞳、顔は上の下と言った風貌の、爽やか系イケメンだった。
背丈は180cmを超えており、かなり大柄だが本人は至って親しみやすい性格をしていて、女王位各人等との連絡役を担っていたのだ。
セイレーンに入って7年、戦場での実績もかなりのモノを誇り、また面倒見も良くて腕の立つ彼はだから、現場の人間達からは慕われており、また上役からも一目置かれる存在であった。
それだけではない、何か困った事があると気兼ねなく相談に乗ってくれて、上級生、下級生問わずに信頼と人望とを勝ち得ている好青年だったのだ。
ちなみにそんな彼もまた、女王位達の秘密主義を快く思ってはおらずに時々、同志達で団結してオリビアやメリアリア等に意見具申を行っていた、情報の開示やセイレーン内部に置ける、より効率的なネットワークの新設等を要求したりしていたのである。
だがしかし。
「ダメだ」
「そんな事は認められない」