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時と運命の調律者
第18章 メリーニとメリアリア
「ただいま~」
「お帰りなさい!!」
その日も、仕事を終えて帰って来た彼、“綾壁蒼太”の事を黒髪の少女、“メリーニ・カッセ”は出迎える。
パタパタとした足取りで台所から出て来た少女に、少し草臥れた感が漂っていたモノの、それでも蒼太は優しい微笑みを返してくれた。
「ごめんごめん、今日は少し遠くまで行っていたからね。遅くなってしまったんだ。・・・もしなんだったら寝ていても良かったんだよ?」
「全然っ。そんな事無いよ、起きてるよ!!」
そう言って新妻よろしく彼から荷物の一部を受け取ると、一緒に部屋へと運び込むが、その瞳は“大好きな彼をもっと良く見ていたい”とでも言うかのように瞳孔が開き、いつもより多くの光を反射してキラキラと輝いていた。
「明日は、お休みでしょ!?ゆっくり寝ていられるね!!」
「まあね、明日は久し振りにフリーだから、街に出て何か食べにでも行こうか?」
「・・・嬉しい」
うん、喜んで!!とメリーニは満面の笑みを浮かべながら応えるモノの、そんな時蒼太は少女の指に絆創膏が巻かれていることに気が付いた。
「指、怪我したのかい?」
「ああ、これ?さっき包丁で切っちゃって・・・」
「ちょっと見せて」
「あ・・・」
「お帰りなさい!!」
その日も、仕事を終えて帰って来た彼、“綾壁蒼太”の事を黒髪の少女、“メリーニ・カッセ”は出迎える。
パタパタとした足取りで台所から出て来た少女に、少し草臥れた感が漂っていたモノの、それでも蒼太は優しい微笑みを返してくれた。
「ごめんごめん、今日は少し遠くまで行っていたからね。遅くなってしまったんだ。・・・もしなんだったら寝ていても良かったんだよ?」
「全然っ。そんな事無いよ、起きてるよ!!」
そう言って新妻よろしく彼から荷物の一部を受け取ると、一緒に部屋へと運び込むが、その瞳は“大好きな彼をもっと良く見ていたい”とでも言うかのように瞳孔が開き、いつもより多くの光を反射してキラキラと輝いていた。
「明日は、お休みでしょ!?ゆっくり寝ていられるね!!」
「まあね、明日は久し振りにフリーだから、街に出て何か食べにでも行こうか?」
「・・・嬉しい」
うん、喜んで!!とメリーニは満面の笑みを浮かべながら応えるモノの、そんな時蒼太は少女の指に絆創膏が巻かれていることに気が付いた。
「指、怪我したのかい?」
「ああ、これ?さっき包丁で切っちゃって・・・」
「ちょっと見せて」
「あ・・・」