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時と運命の調律者
第2章 VS.怪人A
自分自身の親神を忘れ、愛を忘れてしまった連中の凶暴性は極めて強く、一般人ではとてものこと太刀打ちする事は出来ない。
そして、今日もまたー。
そんな“狭間の者達”に襲われている、憐れな少女達の姿があった。
「はあ、はあっ。うそ、まじ信じらんない!!」
「由美、やだよ怖いよぅ!!」
「泣いてる場合じゃないじゃん、アキ!!マジで早く逃げないと!!」
半ベソを掻きつつも、それでも二人で励まし合いながら、麓への道を転がるように駆け下りて行く。
彼等は地元の高校生の友人グループで、山中にある廃墟に肝試しをしに来ていたのだ。
それというのもこの所、この廃墟に怪物が出て遊びに来ていた子供達が行方不明になった、等という噂が広がった為だった。
中にはネットに実際に現場に行って探索したシーンをアップしている者等もいて、そう言った不思議系や怖いもの見たさ系の話が大好きな面々には一際興味がそそられる曰く付きのスポットと化していたのだ。
彼等にとって不幸だったのはそこが単なる噂の発信源では無くて、実際に魔物の住み家であった事だった、四人で来ていた彼等の内、一番最初に襲われたのはカメラを回していた男子生徒。
気が付くと忽然と姿が消えてしまっていた、パニックになった一同の耳に、今度はこの世のモノとは思えない、怪物の雄叫びのような声が聞こえて来て、全員がその方向を見るとー。
そこには全身が血まみれの包帯に覆われ、頭にはボロボロのシルクハットを被っている、大柄な男の姿があった。
「うがあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
「えっ?え、えっ!!」
「うわ、ちょ・・・っ」
「はあ、はあ、はあっ!!」
その姿を一瞬だけ凝視した三人はしかし、次の瞬間にはその場から全力で疾走していた。
余りのことに叫び声すら挙げられなかった、とにかく体力を逃げることに全振りして、息の続く限りに逃げ続けた。
ところが。
「うぎゃほおおおぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!」
そして、今日もまたー。
そんな“狭間の者達”に襲われている、憐れな少女達の姿があった。
「はあ、はあっ。うそ、まじ信じらんない!!」
「由美、やだよ怖いよぅ!!」
「泣いてる場合じゃないじゃん、アキ!!マジで早く逃げないと!!」
半ベソを掻きつつも、それでも二人で励まし合いながら、麓への道を転がるように駆け下りて行く。
彼等は地元の高校生の友人グループで、山中にある廃墟に肝試しをしに来ていたのだ。
それというのもこの所、この廃墟に怪物が出て遊びに来ていた子供達が行方不明になった、等という噂が広がった為だった。
中にはネットに実際に現場に行って探索したシーンをアップしている者等もいて、そう言った不思議系や怖いもの見たさ系の話が大好きな面々には一際興味がそそられる曰く付きのスポットと化していたのだ。
彼等にとって不幸だったのはそこが単なる噂の発信源では無くて、実際に魔物の住み家であった事だった、四人で来ていた彼等の内、一番最初に襲われたのはカメラを回していた男子生徒。
気が付くと忽然と姿が消えてしまっていた、パニックになった一同の耳に、今度はこの世のモノとは思えない、怪物の雄叫びのような声が聞こえて来て、全員がその方向を見るとー。
そこには全身が血まみれの包帯に覆われ、頭にはボロボロのシルクハットを被っている、大柄な男の姿があった。
「うがあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」
「えっ?え、えっ!!」
「うわ、ちょ・・・っ」
「はあ、はあ、はあっ!!」
その姿を一瞬だけ凝視した三人はしかし、次の瞬間にはその場から全力で疾走していた。
余りのことに叫び声すら挙げられなかった、とにかく体力を逃げることに全振りして、息の続く限りに逃げ続けた。
ところが。
「うぎゃほおおおぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!」