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時と運命の調律者
第20章 Go to the East!!
するとそこには護衛兵を引き連れたアルヴィンが立っており、怪訝そうな表情でこちらを見ている。
「これは、ノア博士・・・!!」
「ちょうど良い所に!!」
「実は・・・」
と言って女王達は事のあらましを説明し始めた、メリアリアの姿が消えたこと、目の前の異国の少女が、自分をメリアリアだと言っていること、メリアリアの装備品を持っていたこと、等を。
「ほほう?では君が、自分がメリアリアであると・・・?」
「そうです、アルヴィン老師様!!」
「ふむ・・・!!」
アルヴィンはメリアリアに、“こちらに来るように”とだけ伝えると、後は宙を仰いで目を瞑り何やら呪いの言葉を唱え始めた。
「・・・この娘には、強力な呪(まじな)いが掛けられておる」
メリアリアを呼び寄せたアルヴィンはその手を握って更に深く瞑想を行うが、一頻り、それが済むと、ゆっくりと目を開け放ってそう告げた。
「本来の姿を、歪められてしまっているのを感じる。正体は、よく解らぬがかなり強力な呪いを受けた事は確かじゃ」
「老師、それでは・・・」
「うむ。この少女が、メリアリアであるかどうかは、解らぬ」
ただし、と老師は続けた、この呪(まじな)いを解くには、東の果てへと行くしか無い、とそう言って。
「遥か東の果てにある、島国。そこに、お主の運命が待っている・・・」
「・・・・・」
まずはそこへ行きなさい、と伝え終わるとアルヴィンはローブの袖をガサゴソと弄り、2つのモノをこの少女へと手渡した、1つは信頼された者だけが発行してもらえる国際通行許可証(パスポートの役割を併せ持つ)、もう一つがガリア帝国外務省が発行しているプラチナビザだ、この2つがあればガリア帝国と国交を結んでいる国ならば事実上、顔パスで入ることが出来る。
「これは、ノア博士・・・!!」
「ちょうど良い所に!!」
「実は・・・」
と言って女王達は事のあらましを説明し始めた、メリアリアの姿が消えたこと、目の前の異国の少女が、自分をメリアリアだと言っていること、メリアリアの装備品を持っていたこと、等を。
「ほほう?では君が、自分がメリアリアであると・・・?」
「そうです、アルヴィン老師様!!」
「ふむ・・・!!」
アルヴィンはメリアリアに、“こちらに来るように”とだけ伝えると、後は宙を仰いで目を瞑り何やら呪いの言葉を唱え始めた。
「・・・この娘には、強力な呪(まじな)いが掛けられておる」
メリアリアを呼び寄せたアルヴィンはその手を握って更に深く瞑想を行うが、一頻り、それが済むと、ゆっくりと目を開け放ってそう告げた。
「本来の姿を、歪められてしまっているのを感じる。正体は、よく解らぬがかなり強力な呪いを受けた事は確かじゃ」
「老師、それでは・・・」
「うむ。この少女が、メリアリアであるかどうかは、解らぬ」
ただし、と老師は続けた、この呪(まじな)いを解くには、東の果てへと行くしか無い、とそう言って。
「遥か東の果てにある、島国。そこに、お主の運命が待っている・・・」
「・・・・・」
まずはそこへ行きなさい、と伝え終わるとアルヴィンはローブの袖をガサゴソと弄り、2つのモノをこの少女へと手渡した、1つは信頼された者だけが発行してもらえる国際通行許可証(パスポートの役割を併せ持つ)、もう一つがガリア帝国外務省が発行しているプラチナビザだ、この2つがあればガリア帝国と国交を結んでいる国ならば事実上、顔パスで入ることが出来る。