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時と運命の調律者
第24章 絆と繋がり 前編
その身体は既に赤く紅潮し始めており、甘い匂いのする汗を、薄らと掻き始めている。
「あ・・・」
「大丈夫、優しくするから・・・」
「・・・ありがとう。蒼太」
耳元で静かにそう告げられるが正直言って、メリアリアは蒼太のこう言う所も大好きだった、彼氏だからと言って横暴な態度を決して取らずに、それどころか自分をまるで、何も知らない女の子みたいに優しく扱ってくれるのだ。
それに。
今は彼氏のこう言う気遣いが、何よりも嬉しかった、と言うのはこの身体になってしまった事で、心配な事があったからだ。
“自分が処女に戻ってしまったのではないか”と言うのがそれだったのだが、残念ながらと言うべきか何というべきか、彼女が自分で確認する暇(いとま)はとても無かった、最初の内は自分に掛けられた呪いと、蒼太の消息を探ると言う二つの目的で頭がいっぱいになってしまっており、とてものことそれどころでは無かったし、また蒼太に拾ってもらったから後も、暫くは彼と共に居られるだけで満足で、そっち方面で特に不満など無かったからだ。
ただ。
ここに来て時々、性欲が顔を擡げるようになり、それと同時に“もしかしたら”と言う疑問に行き当たった、だがその事を確かめる前に蒼太に抱かれる運びとなってしまい、“いきなり激しくされたらどうしよう”と、少し不安になっていたのも事実だったのだ。
「普段だったら、もう前戯しなくても大丈夫だろうけど・・・。もしその。君がまた、ハジメテに戻っちゃったのなら、もう一度ちゃんとするよ?だから心配しないで・・・」
蒼太も蒼太で何かを感じていたらしく、優しく微笑みながらそう告げるモノの、直ぐに怪訝そうな面持ちとなり、少女に問い掛ける。
「あ・・・」
「大丈夫、優しくするから・・・」
「・・・ありがとう。蒼太」
耳元で静かにそう告げられるが正直言って、メリアリアは蒼太のこう言う所も大好きだった、彼氏だからと言って横暴な態度を決して取らずに、それどころか自分をまるで、何も知らない女の子みたいに優しく扱ってくれるのだ。
それに。
今は彼氏のこう言う気遣いが、何よりも嬉しかった、と言うのはこの身体になってしまった事で、心配な事があったからだ。
“自分が処女に戻ってしまったのではないか”と言うのがそれだったのだが、残念ながらと言うべきか何というべきか、彼女が自分で確認する暇(いとま)はとても無かった、最初の内は自分に掛けられた呪いと、蒼太の消息を探ると言う二つの目的で頭がいっぱいになってしまっており、とてものことそれどころでは無かったし、また蒼太に拾ってもらったから後も、暫くは彼と共に居られるだけで満足で、そっち方面で特に不満など無かったからだ。
ただ。
ここに来て時々、性欲が顔を擡げるようになり、それと同時に“もしかしたら”と言う疑問に行き当たった、だがその事を確かめる前に蒼太に抱かれる運びとなってしまい、“いきなり激しくされたらどうしよう”と、少し不安になっていたのも事実だったのだ。
「普段だったら、もう前戯しなくても大丈夫だろうけど・・・。もしその。君がまた、ハジメテに戻っちゃったのなら、もう一度ちゃんとするよ?だから心配しないで・・・」
蒼太も蒼太で何かを感じていたらしく、優しく微笑みながらそう告げるモノの、直ぐに怪訝そうな面持ちとなり、少女に問い掛ける。