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嵐の夜に痕をつけられて
第7章 もう我慢しない ★
恵のシャンプーと汗が混じった香りに相沢はたまらない興奮を覚えていた。
恵の匂いを吸い込みながら、両手は恵の身体中を撫でて柔肌を楽しむ。

長年焦がれた女に触れられる悦び。
その女が、自分の手が触れるたびに小さく震えて反応する。

ふと恵の乳房を見れば小さな乳首はすでにピンと張り詰めていた。
誘われるように片方を口に含み、もう片方を摘む。
口で指で、転がし潰して弄ぶと恵の声が上がった。


「ひぁっ! やっ! あんっ!」


相沢の大きな手に包まれて白い肌は形を変える。
立ち上がった乳首を指先で弾く度に恵の腰が動く。

恵は口に手を当て声が漏れるのを耐えようとしているようだった。


「声、我慢しないで。聞かせて」


相沢がそう言ってまた口の中を犯す。
低い声とピチャピチャと唾液が混ざる音が、自分がとてもいやらしいことをしている気分に拍車をかける。


「んっ、ふぁっ……」


もっとして。もっと触って。

恵は無意識に腰を揺らしている。
その腰が揺れる度に触れる下着が、すでに濡れていることが自分でも分かった。
身体の奥が痛いくらいに痺れていた。


欲しい。もっと奥に。一番奥に。
恥ずかしい。そんな目で私を見ないで。


頭の中が肉欲と羞恥心で混乱しているのに相沢の舌が与える快感で何もかもがどうでもよくなってくる。

相沢が苦しげに息をつくように顔を離すと、恵との間に透明な糸を引く。
その糸が恵の胸に滴り落ち、相沢はそれを指でなぞった。


「いい顔だな」


普段は人を寄せつけない、真剣な表情で淡々と仕事をこなす女の目が今は朦朧とし、うっすらと涙で潤んでいる。
こんな顔をさせているのは自分なのだと思うとたまらなく愛しく思えた。
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