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心より先に体を繋ぐ
第1章 酒に酔わせて
まあ、この話しはここら辺でおしまいにするとして、私はそっち側の人間というわけで、彼氏がいても、他の男を好きになり、付き合いたいと思うことにそこまで抵抗がないわけなのです。
現状、健斗は三城ちゃんにご執心。私に彼氏がいることも知っている。別れたからとて健斗をすぐに手に入れるのは恐らく不可能。
聞いている限りでは、三城ちゃんもまんざらでもなさそうな感じで、プライベートで会うことになれば、大きく関係が進むことも考えられる。となると時間もあまりない。
だから私は少しずつ準備をしてきた。
健斗にいい女だと思われるための努力を怠らず、健斗の好みを聞き逃さず、彼氏と上手くいってないこともアピールしてきた。ただ一回のチャンスの成功率を上げるために地道に努力と日々を重ねてきた。
今日、お茶の約束をしたことを聞いた。
健斗と三城ちゃんの関係が一歩進む前に、私たちの関係を一気に詰める大勝負に出るしかないと、私は机に崩れている健斗を見ながら決意した。
私と健斗が飲み交わした二日後にメッセージがきた。
『次の土曜に夕方から三城ちゃんと会ってディナー一緒にすることになっちゃった』
思っていたよりも早い展開に少し焦りつつも、私はおめでとうと冷静に返信する。
次の金曜日が勝負かぁ……。
日曜の午後。気だるげに過ごしていた私は、スマホを置いて部屋の掃除を開始した。
木曜の夜。私は健斗にメッセージを送った。
「彼氏にふられたー。マジで辛い。助けて……」
もちろん、彼氏とは現在もメッセージのやり取りをしている。
本当に別れるのは健斗をものにできてからだ。ただ、自分から振るのは後味が悪いので、彼氏の好感度を少しずつ落としている。別れたいような雰囲気を醸し出して修復はそろそろ不可能かもしれない。それくらい、健斗への勝負にかけているといってもいい。
『マジか。大丈夫? いつも相談乗ってくれてるし、話しくらい聞くぞ?』
「ありがとう! 大丈夫じゃないから、明日ちょっと付き合って! 土曜夕方からでしょ?」
現状、健斗は三城ちゃんにご執心。私に彼氏がいることも知っている。別れたからとて健斗をすぐに手に入れるのは恐らく不可能。
聞いている限りでは、三城ちゃんもまんざらでもなさそうな感じで、プライベートで会うことになれば、大きく関係が進むことも考えられる。となると時間もあまりない。
だから私は少しずつ準備をしてきた。
健斗にいい女だと思われるための努力を怠らず、健斗の好みを聞き逃さず、彼氏と上手くいってないこともアピールしてきた。ただ一回のチャンスの成功率を上げるために地道に努力と日々を重ねてきた。
今日、お茶の約束をしたことを聞いた。
健斗と三城ちゃんの関係が一歩進む前に、私たちの関係を一気に詰める大勝負に出るしかないと、私は机に崩れている健斗を見ながら決意した。
私と健斗が飲み交わした二日後にメッセージがきた。
『次の土曜に夕方から三城ちゃんと会ってディナー一緒にすることになっちゃった』
思っていたよりも早い展開に少し焦りつつも、私はおめでとうと冷静に返信する。
次の金曜日が勝負かぁ……。
日曜の午後。気だるげに過ごしていた私は、スマホを置いて部屋の掃除を開始した。
木曜の夜。私は健斗にメッセージを送った。
「彼氏にふられたー。マジで辛い。助けて……」
もちろん、彼氏とは現在もメッセージのやり取りをしている。
本当に別れるのは健斗をものにできてからだ。ただ、自分から振るのは後味が悪いので、彼氏の好感度を少しずつ落としている。別れたいような雰囲気を醸し出して修復はそろそろ不可能かもしれない。それくらい、健斗への勝負にかけているといってもいい。
『マジか。大丈夫? いつも相談乗ってくれてるし、話しくらい聞くぞ?』
「ありがとう! 大丈夫じゃないから、明日ちょっと付き合って! 土曜夕方からでしょ?」