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第1章 レディスキッチン 園
「わあ! 美和子じゃない! わあ、久しぶりぃ!」

 美和子は高校の仲の良かった同級生だ。卒業し、美和子はそのまま地元に就職した。

「元気してたぁ!」美和子も嬉しそうだ。「で、どうしたの? 今、短大じゃなかった?」

「うん、卒業したら帰って来ようと思って、就職を探していたのよ」

「そうなんだ! で、就職は決まったの?」

「ええ、何とかね」

「良かったわぁ! じゃあ、来年からはまた一緒に遊べるわね!」

「そうね。その時はよろしくね!」

「もちろんよ!」美和子は言うと彩乃の肩を叩く。「それで? 今からどこかへ行くの? 行く所を決めていないんなら、一緒に食事でもしない?」

「うん、ありがとう。でもね、今両親と一緒で、これから家族で食事なのよ」

 美和子は彩乃が示す方を見た。彩乃の両親が頭を下げて挨拶をする。美和子もそれに返す。

「そうか。じゃあ、別の日にしようか? ……それとも、もう学校へ帰っちゃう?」

「まだ、三日くらいは居るつもり」

「そうなんだ。嬉しいわ!」

 二人は連絡先を交換した。

「じゃあ、明日にでも連絡するわ」

「ええ、待っているわね、美和子」彩乃は立ち去りかけた美和子に訊いた。「でさ、これからどこかへ行くの?」

「まあね。食事をしようと思ってね」

「どこで?」

「知ってるかなぁ、『レディスキッチン 園』ってお店なの……」

 彩乃の心臓がどきりと一鳴りした。美和子の瞳が何となく妖しく光って見えた。

「……そうなんだ。わたしは知らないけど……」

「美味しいお店よ。一度行ってみると良いわ」

 美和子は言うと彩乃の肩を叩き、両親に挨拶をすると去って行った。
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