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第2章 美和子の部屋
 車はマンションの駐車場に入った。

 美和子とエイコが先に行き、彩乃はその後に続く。

 おしゃれなエントランスに入って、彩乃の足が止まった。

「どうしたの?」

 エイコが意地悪そうな顔を彩乃に向ける。

「ここまで来て、怖気づいちゃった?」

「え? ……ああ、まあ……」

 ずばりを言われて彩乃は戸惑う。

「悪いんだけど……」

「心配しないで、彩乃」

 躊躇いを口にする綾乃に美和子が優しく笑む。

「今日はお客さんだから」

「お客さんって……?」

「居てくれれば良いのよ。元々、わたしとエイコちゃんとの時間のつもりだったから」

「それって……」

「まあ、良いじゃない、変に心配しないで」

 美和子は言うとエレベーターへと向かった。

 美和子の隣のエイコが彩乃に振り返って手招きをした。彩乃は歩き出した。


 ……あああ、どうしよう。むらむらが止まらないわ! パンティも何だか引っ付いているみたいだし……


 帰ると言う考えはすでに無くなっていた。
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