この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
新解釈 紺屋の女房
第5章 高尾太夫との合瀬

あまり時間がないのだと
お鈴は急いで高尾太夫の部屋の前にゆき、
襖を開けるのはご法度ゆえに襖の前でひれ伏して叫んだ。
「お願いがありんす。話を聞いてくんなまし!」
お鈴のあまりに切羽詰まった声に
何事かと高尾太夫は尋ねた。
「会いたがっておりんす!男がいんす。
会ってあげてくんなまし」
お鈴とは同じ日に此処に売られてきて
二人で励まし合いながら辛い日々を過ごしてきた。
運良く器量の良さで太夫に登り詰めた高尾太夫だったが
寝間での男の扱いはお鈴の方が上だと
高尾太夫はお鈴を認めていた。
お鈴に目鼻立ちの器量が備わっていれば
立場が逆だったかもしれぬ。
そんなお鈴がなりふり構わずに
太夫に頭を下げて願い事を申し出たのだから
無視するわけにはいかない。

「今宵は月が綺麗でありんす…
少しだけ待ち合い茶屋まで散歩するでありんす」
暗に会ってあげてもいいから
待ち合い茶屋で待っていろという意味だった。
「ありがとうごりんす!」
お鈴は店先に飛んで帰り、久蔵の手を取ると
「ついてきてくんなまし」と
久蔵を待ち合い茶屋に連れていった。
穢多役人には
「ご苦労でありんした帰ってくんなまし」と
役人を蹴散らした。
/50ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ