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人妻 真子〜情事の果てに〜
第10章 Intermezzo 1
真子はあの日の情事を思い出すたび、疼きを火照りを覚える。

洋介の唇、指、性器などのパーツが、キス、指使い、愛撫、挿入などの性技となって真子を翻弄したときのシーンを反芻しては自慰に耽った。

(洋介くんは今度はどんなふうに私を愛しているくれるの?)
と問いかけ、

(わたしはどんなふうに洋介くんを愛したいの?)
と自身に問いかける。

洋介の愛の行為に期待に胸を熱くすると同時に、真子自身もより大胆になり激しく求める妄想もするのだった。

洋介とのセックスを楽しみ、互いにさらに高みへと快楽を追求したい衝動が抑え難くなってきた。

(洋介くんにもっと気持ちよくなって欲しい……気持ちよくしてあげたい……)
(わたしと洋介くんを隔てるものは何も要らない……)

あの日の情事、かすかに残された理性がそうさせた真子の行為を思い出しては、もはやそのスキン一枚すらが自分たちを隔てるものと思われ、洋介を心の底から感じ、受け止める障碍なのだと思えてならなかった。

薄いスキンが限りなく厚い壁のように思われた。
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