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あなたへ……千鶴子より
第1章 愛撫
彼は学生帽を被り、学生服を着ていました。
肩からスポーツバッグをさげていました。
見ていると、彼はバッグを肩から下ろしました。
ポケットから白い封筒を取り出し、バッグの下に差し込みました。
靴を脱ぎました。
私は、あっ、と叫び、急いで彼に駆け寄ったのです。
そして後ろから抱きつきました。
勢い余って二人とも倒れこみました。
私は叫ぶように言いました。
「だめよ! 死んじゃだめ!」
彼は抵抗し転がりました。
彼は声にならない声を上げ、手足をばたつかせ、抵抗しました。
私はそれでも彼を抱きかかえた手を離しませんでした。
私は声を張り上げました。
「ねえ、聞いて! 死んでもいいわ! 死んでもいいけど、私を抱いてから死んで! いいでしょ!」
なぜ、咄嗟にそんなことを口走ったか、私にもわかりません。
でも、彼の抵抗は止みました。
私は、彼を抱え込んでいる手を緩めました。
彼をこちら向かせました。
彼の顔を見つめました。
ああ、若々しい艶で満ちた顔でした。
今の私には羨ましいくらいの若さです。
もったいなかった……。
このまま死なせるには、もったいないと思いました。
私はあらためて言いました。
「お願い……私を抱いてみて……」
彼を抱きしめるとキスをしました。
ごめんなさい。
あなた以外の男の人と、キスをしてしまいました。
肩からスポーツバッグをさげていました。
見ていると、彼はバッグを肩から下ろしました。
ポケットから白い封筒を取り出し、バッグの下に差し込みました。
靴を脱ぎました。
私は、あっ、と叫び、急いで彼に駆け寄ったのです。
そして後ろから抱きつきました。
勢い余って二人とも倒れこみました。
私は叫ぶように言いました。
「だめよ! 死んじゃだめ!」
彼は抵抗し転がりました。
彼は声にならない声を上げ、手足をばたつかせ、抵抗しました。
私はそれでも彼を抱きかかえた手を離しませんでした。
私は声を張り上げました。
「ねえ、聞いて! 死んでもいいわ! 死んでもいいけど、私を抱いてから死んで! いいでしょ!」
なぜ、咄嗟にそんなことを口走ったか、私にもわかりません。
でも、彼の抵抗は止みました。
私は、彼を抱え込んでいる手を緩めました。
彼をこちら向かせました。
彼の顔を見つめました。
ああ、若々しい艶で満ちた顔でした。
今の私には羨ましいくらいの若さです。
もったいなかった……。
このまま死なせるには、もったいないと思いました。
私はあらためて言いました。
「お願い……私を抱いてみて……」
彼を抱きしめるとキスをしました。
ごめんなさい。
あなた以外の男の人と、キスをしてしまいました。