この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたへ……千鶴子より
第1章 愛撫
あなたがするときは、最初は、舌先でちょろちょろと、優しく舐めてくれました。
そして、徐々に激しくしてくれましたよね。
その方が焦らされているようで、余計欲しくなるのです。
あなたは、それを知っていました。
ああ、でも彼は、始めから力強く、舌を大きく押し当て舐めてきました。
あなたのような技巧も、思いやりも、ありません。
私を悦ばせるためではありません。
彼は自分のためにしているのです。
ああ、でも、いい……その乱暴さが……いい……いえ……。
したいようにさせてあげたい。
それが彼のためだと思いました。
私はそう思ったのです。
ああ、でも……彼が力強く舐めあげるたびに、何かが湧き上がってくる……。
私は手を下半身から離しました。
片手を後ろに付いて、何度も仰け反る身体を、支えました。
もう片方の手は、口を塞ぎました。
でも、こらえても、こらえても、口から喘ぎ声が漏れるのです。
私は彼のために必死に耐えました。
「はあんっ、あっ、はうっ!」
彼に、はしたない女だと思われたくありませんでした。
首を振りながら耐えました。
“飢えている”から自分を誘ったのだと、思われたくありませんでした。
誓って言います。
飢えてなんていません。
私はただ、彼を助けたかっただけなのです。
そして、徐々に激しくしてくれましたよね。
その方が焦らされているようで、余計欲しくなるのです。
あなたは、それを知っていました。
ああ、でも彼は、始めから力強く、舌を大きく押し当て舐めてきました。
あなたのような技巧も、思いやりも、ありません。
私を悦ばせるためではありません。
彼は自分のためにしているのです。
ああ、でも、いい……その乱暴さが……いい……いえ……。
したいようにさせてあげたい。
それが彼のためだと思いました。
私はそう思ったのです。
ああ、でも……彼が力強く舐めあげるたびに、何かが湧き上がってくる……。
私は手を下半身から離しました。
片手を後ろに付いて、何度も仰け反る身体を、支えました。
もう片方の手は、口を塞ぎました。
でも、こらえても、こらえても、口から喘ぎ声が漏れるのです。
私は彼のために必死に耐えました。
「はあんっ、あっ、はうっ!」
彼に、はしたない女だと思われたくありませんでした。
首を振りながら耐えました。
“飢えている”から自分を誘ったのだと、思われたくありませんでした。
誓って言います。
飢えてなんていません。
私はただ、彼を助けたかっただけなのです。