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あなたへ……千鶴子より
第1章 愛撫
「はんっ……んぐっ……あっ」
あなた……誓って言います。
「ああっ、だめっ……」
私は彼を助けたい一心で、恥ずかしいけれど彼の前に身体を開いているだけなの……。
そうでなきゃ、自分からこんなことなんて……。

「ああっ……だめよっ……だめっ……」
ああ、でも拒絶してはいけないのですね。
「あっ! だめっ……いいっ……あっ……いい……」
彼を受け入れてあげなければ……。

命を絶つのは本能ではありません。
「あっ、いい……ああっ、いい……」
生きることが本能です。
そう、そして、男と女が身体を寄せ合うのも本能なのです。

命を絶つより本能の方が勝るはずです。
私はそう思って彼に身体を差し出しているのです。
その証拠に彼の眼は、生き生きとしていました。
私のしたことは間違っていないはずです。
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