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第8章 マンションの解約
朝ごはんを終えて翼さんの運転で自分のマンションに帰ってきた。
「あ"!」
「何だ?夏目か?!」
私は昨日のまま部屋を出たことを思い出した。
そういえば唐揚げを食べようとしていたからご飯もお茶碗についだままだ。
「違います…昨日の唐揚げ食べようとして準備したまま出てきちゃいました。どうしよう…ゴ、ゴキさん出てたら。」
「ゴキさんね…!でももうここも住むことないんだし解約するだろ?」
「解約?」
「あぁ、一緒に住むんだしここに戻ることはないだろ。だったら家賃もかかるし解約するに一票。」
「でもこの部屋がそのままあればもし翼さんのところから出てもまた戻ってこれるしそれから違うとこ探すまで居られるし。」
すると翼さんは少し顔を歪めた。そして低い声でゆっくりと話し始める。
「何で俺のところを出るってことになるんだ?」
「だってそれは…
翼さんがいつ私に出て行けって言うかわからないから。」
すると翼さんは笑って言った。
「俺が出て行けって言うことはない。一生離す気ないんですけど。」