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好きになってくれてありがとう
第8章 マンションの解約


私は翼さんの目を見て一瞬動くことができずに固まった。一生とか離す気ないとか…

でもそんな保証どこにもない。
私達は付き合いが浅すぎる。
上司と部下の関係はもう何年も続いているけどプライベートでの関係は始まったばかりだから。

「でも…何があるかわからないでしょ?翼さんはモテるからもっとキレイな人が現れたらその人のほうが似合うし。」


翼さんはどこに行っても必ず誰かに見られている。
背も高いしイケメンだし。そんな人に私が相応しいとは思えないけど…


今は自分の気持ちを理解して付き合うことにしたけどなれた頃に捨てられるかもしれない。

「あのなー。何年も前から好きだったのに付き合えたあとにそんなことするはずないだろ。

理恵が嫌っていうほど側にいるし逃がす気もないけどな。
どんなことがあっても二人で解決して過ごすのが俺の理想。」


笑っている翼さんを見るとこっちも自然と笑顔になることができた。


解錠し部屋に入る出たときのままだった。
ダイニングテーブルの上を覗いたけどゴキさんはいないみたい。




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