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好きになってくれてありがとう
第9章 父からの連絡
「うわっ!ビックリした…どうした?電気もつけずに。」
翼さんは部屋の電気をつけて私を見たあとダイニングに目をやる。
いつもなら食事を作って待っているはずなのにテーブルの上には何も準備していなかったから驚いていた。
「あ、ごめんなさい…すぐになにか作ります。」
私はキッチンへ向かおうと翼さんの前を通ろうとしたけど腕を掴まれて阻まれてしまった。
「疲れてるんだろ?なにか頼もう。理恵は今日は休憩する日。」
荷物おいてくるな。とリビングから出ていってしまった。
ここに居て生活費も出していないのに食事も作っていない私を翼さんは嫌になったかもしれないと思うと申し訳なくて涙が床に落ちる。
スーツを脱いでワイシャツにスウェットパンツを履いた翼さんが戻ってきた。
そして私見て優しく抱きしめてくれる。
「どした?嫌なことがあったか?」
「…、ごめん、なさい…」
謝るだけの私をずっと抱きしめてくれた翼さんは私を座らせてスマホを操作して何かを注文したみたいだった。