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好きになってくれてありがとう
第9章 父からの連絡
「でも、翼さん忙しいし私がなんとかします。」
「大丈夫、俺に任せて。」
翼さんは大丈夫と言ったあとからその話はしなくなった。
私もそれ以上は何も言わずにピザを食べお風呂に入るように言われたから着替えを持って移動した。
そしてお風呂から出てきたときには部屋に慶太さんがいた。
「お邪魔してます。遅くにごめんね。翼に呼ばれて。」
「いえ、こっちこそごめんなさい。お風呂上がりのスッピンで…」
「ううん、理恵ちゃんスッピンでも可愛いし前も見たことあるから〜」
そうだ。あの時翼さんと一緒に来てくれてたから見たことあるのか。
私は冷蔵庫から水を取りグラスに入れてソファーに座った。
ダイニングテーブルに翼さんたちが座っていてこっちに来てと呼ばれたから翼さんの隣に座る。
「あのね、夏目卓也のこといろいろ調べたんだけど彼相当ヤバいよ?
消費者金融に借金ある上に友人からもいくらか借りてるみたい。
理恵ちゃんあいつに貸してないよね?」
もう開いた口が塞がらないとはこのことだろう。
私はただ黙ったまま頷くことしかできなかった。