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好きになってくれてありがとう
第9章 父からの連絡


翼さんは慶太さんが帰ったあと私をベッドに寝かせてそのまま頭をなで続けてくれた。


「ちょっとだけ時間くれ。俺もちょっと兄貴と親父に連絡してみるよ。」

安心できたからかすぐに眠ってしまったらしい。
私が眠ったことを確認して翼さんは寝室を出てリビングで電話をしていたときリビングに置きっぱなしにしていた私のスマホが鳴った。

寝ているからしばらく放置していたけれどあまりにも着信が鳴り止むことがなかったからディスプレイをみると『父』とあったらしく翼さんは申し訳無さそうに私を起こしに来た。


「理恵、寝てるところ悪いけど親父さんから電話。さっきからずっと鳴りっぱなしなんだ。」

軽く体を揺らして起こされた私はお礼を言ってスマホを受け取り通話をタップした。

「も、しもし?お父さん?どうしたのこんな遅くに。」

「理恵、今家にいるか?」

「う、うん、いるよ。どうしたの?」

「あのな、驚かないで聞いてくれ。




























母さんが自殺を図って…」


まだなにか言っていたけど私はそこから何も聞こえなくなってしまった。



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