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第10章 勝手なことしやがって〜翼side〜
「ふーん、それで明日から休みになって彼女探しに行くのね。」
「あぁ、必ず連れて戻ってくる。」
するとめぐは飲んでいたワインをすべて飲み干し言った。
「帰ってきたらその理恵ちゃん、私にも会わせてね。」
「なんでお前に理恵を会わせないといけねーんだよ。絶対無理…」
「いいの?あんたが会わせてくれないなら私の力で勝手に会いに行くわ。」
正直めんどくさい。
ってかめぐの場合本当に来そうで怖い。
「分かった?会わせないとあんたの家に乗り込むわよ。」
こんなめんどくさい幼馴染でも切れずにこの関係で居られるのは親同士が繋がっているからということもある。
「そういえば、藤堂グループは今度不動産の会社をするって??
とうとう翼が代表かー、忙しくなったら私の愚痴誰に聞いてもらおうかしら。」
え?代表?
「おい、何だその話。そんな話聞いてないしそれに俺は勤めてる会社がある。」
「あれ?おじさんから聞いてないの?
そこの代表取締役をあんたにするってパパに言ってたみたいよ?」
そこからめぐの話はあまり覚えていない。
でも今はそんな話に気を取られてる場合じゃない。