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好きになってくれてありがとう
第11章 家族に報告
それから翼さんは父に全て話してくれた。
結婚することを反対しなかった父は面会時間になるギリギリまで翼さんと話してる。
「お、お父さん?話が盛りあがっているところ悪いんだけどお母さんのところ行かないの?」
私の言葉に反応し時計を見て慌ただしく準備を始めた。
「これから出かける予定なので病院まで送ります。」
「いや構わないよ。君たちは今日は息抜きしてくるといい。私の事は気にせずに。」
「お父さん夜ご飯はどうするの?」
翼さんのとこだから気にして早めに帰るようにするだろう。
そうなると翼さんにもうちでご飯食べてもらおうかと思っていたけど…
「せっかくいただいたから今日はこれを食べてみようかな。」
さっき翼さんにもらったレトルト食品の袋を指さし笑っていた。
「食べた感想を聞かせてください。」
「ありがとう、だから二人はゆっくりしてくるといい。」
結局父は自分の車で母のところへ行くと先に出ていった。
しばらくして私達も家を出た。
翼さんの車に乗り二人で行き先を決める。
「今日は理恵の行きたいところに行こう。」
そう言われて向かったのは地元から少し離れたところにある水族館。