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好きになってくれてありがとう
第11章 家族に報告
「正解。ってか今気づいたのかよ。」
「え?ほんとに??ってか言葉遣い…」
「あ、ごめん。つい懐かしくて!」
佐々木先輩は中学の時同じだった。
2つ違う私達は一年間しか被っていなかったけどそれでも先輩を知っている。
入学して次の日から話題だったのはこの人。
いくつかの小学校が集まっていて知らない人もたくさんいた。
その中で入学式の日私の後ろいたのは辻すみれ。
式典の途中で貧血を起こして私に向かって倒れてきた。
それを体育横にいた生徒会だった先輩が気付いて何人かで保健室まで運んでいった。
それからすみれと仲良くなっていた。
そしてすみれを助けてくれた先輩は新入生の中で話題だった。
「お久しぶりです。地元にいらしたんですね。」
「高校はバスケの推薦で東京で大学もそっちだったけど就職して戻ってきたんだ。
月島はずっとこっちか?」
懐かしくて話していると後ろに気配が…
「翼さん。」
「随分と仲良くなったんだな?」
眼の前にいる先輩に見せつけるように後ろからわたしの名前をお腹に手を回してガッチリとホールドしている。
「中学の時の先輩だよ。」
「ふーん。」