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好きになってくれてありがとう
第11章 家族に報告
「おめでとうございます。
実は私も結婚するときに一度退職したんです。
でもやっぱりこの仕事が好きで子供ができたんですけど産んですぐに辛くなってきて主人と義理の両親に話をして復帰したんです。
仕事をやめてすごくイライラしちゃってたんですけどまた仕事をできるようになって今は大変ですけど楽しく過ごせてますよ。
お客様もまた好きな仕事できるといいですね。」
たしかにあの仕事は大好きだった。
でも公私共に支えてほしいと言われたから受付の仕事はすることはないんだろう。と自分では思っている。
しばらくすると翼さんがこちらにやってきた。
「理恵、これはどう?」
シンプルだけどレディースのリングには一粒のダイヤが埋め込まれていて綺麗だった。
「うん、素敵だね。」
「ネックレスは?気に入ったものあった?」
「ううん。指輪だけで充分だよ。」
「ん、なら会計してくるな。」
翼さんはまた戻っていった。
「あの方がご主人様ですか?」
「あ、はい。まだ結婚はしてないですけど…」
「凄く似てる…」
「え?」
驚いた声を出した私に慌てて店員さんが言った。