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好きになってくれてありがとう
第12章 久しぶりの母


「恥ずかしいわ!ちょっと出てくるね。」


居た堪れなくなり病室を出て通話可能エリアまで行き翼さんに電話した。


「どうした?」

コールがなるとすぐに電話に出た翼さん。
私が父と母の甘い言葉が胸やけしそうだっと笑いながら伝えると翼さんは声を上げて笑う。


「そんなんじゃ、俺の親にあったら理恵はぶっ倒れるぞ。イチャイチャを目の前で見せされるんだ。今のうちに免疫を付けとくんだな。」

「そんなに仲が良いご両親なの?」

「俺と兄貴が引くくらいに。」


翼さんは呆れた声で話してくれた。
近いうちに翼さんのご両親には会わないといけないのにそんなことを聞いてしまったらどんな顔をして会えばいいのかわからなくなってしまう。


「そうだ、悪いが明後日には東京に帰るから。」

「そっか。何かトラブル??」

「いや、いつになったら報告に戻ってくるんだってうるさくて。どうやら理恵のお父さんから話が伝わってるみたいで…」

「専務?」

「あぁ。あ"っ!!!もう一人めんどくさいやつのこと忘れてたわ。」

「め、めんどくさい?」

「俺の幼馴染でめぐっていうんだけどこのことも今日詳しく話す。終わったら迎えに行くから。」



少し話して電話を切り私はまた病室に戻った。



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