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好きになってくれてありがとう
第12章 久しぶりの母


病院の許可を得て翌日面会ができることになった。


それを伝えるために面会時間が終わり一度家に着替えに帰ってから翼さんが迎えに来てくれた。



「こっちまで緊張するな、、」

「お母さん楽しみにしてたよ?でも場所は病院だけどね。」

「それでもやっぱり緊張するよ。」

「……うん。」



昼間のめぐさんのことを思うとどうしたらいいかわからない気分になる。
聞いてウザいなんて思われちゃったら…と思うと聞くことがてきなかった。


「どうした?」

「…ううん。何でもない」

「何でもないって顔じゃないな。ちょっと車で走るか。」


地元を二人でドライブした。
絶対道なんて知らないはずなのに慌てることなくゆっくりと車を走らせてくれる。


「元気ないな?」

着いたのは海だった。
小さい頃家族で学生時代は友達と来ていた海。


「元気だよ。ちょっと気になったことがあっただけ。」

「あ、めぐか?」

「………」

咄嗟に名前を出されて答えることが出来なかった。
いや、答えることが出来なかったのはそうだと認めたことになるはず。


「話そうか。」

私は何を聞いてもいいように覚悟を決めて頷く。



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