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好きになってくれてありがとう
第12章 久しぶりの母



「ここに来る前の日呼び出されたんだ。

まだ専務と話す前で着信があって我ながら失敗したと思ったよ。名前を見ずに出てしかも『理恵か?!』なんて言っちゃったもんだからめぐが面白がって…

仕事が終わって呼び出されて夕方から飲んでたあいつの飲み代まで払わされた。めちゃくちゃ高い酒ばっかり大量に飲みやがった。

しかも理恵を見つけて必ず会わせろってあいつは何者なんだ?」

「ふふふ。めぐさん私も会ってみたい。いつか会わせてね。」

「仲良くなんかならなくていいからな。
だいたい子供が3人もいて旦那一人に子供みんな世話させて飲み歩いてる女はろくなもんじゃないだろ。」


確かにそう思う人はいるかもしれない。
けど夫婦の中で決めて納得しているなら別に構わないと私は思っている。


「じゃ、翼さんはもし私が子供預けてちょっと飲みに行きたいって言ったらろくでもないって思うの?」

「いや、言って来たらいいんじゃないか?息抜きも大事だろうから。」

「ならめぐさんもそうだよ。旦那さまとちゃんと納得してるならいいんじゃない?
最近は男の人も家事や育児をするのが当たり前でしょ?」


私の言葉に返す言葉がないと苦笑いしていた。


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