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好きになってくれてありがとう
第3章 プロポーズ


「藤堂様よりお支払いいただいておりますので。」


いつ?ずっと一緒にいるはずだよね。
私は部長を見てみるけど部長は何も気付いてないような顔をしていてこっちを見ようとはしない。


「あの、部長。
これは私が払いたいので現金でお渡しさせてください。」

「いや、要らない。」

「ですが…」

「さて、車に乗せるの手伝うよ。何なら設置まで手伝おうか??」


何から何までしてもらうわけにはいかないし買い物代は受け取ってもらわないとこっちが困る。


「いえ、大丈夫です。
しかしお金だけは受け取ってください。

じゃないと部長が私にプロポーズしたって言いふらしますよ?」


部長の立場上困るだろうと思って言った言葉だったのになぜか嬉しそうな部長の笑み。

「それは大歓迎だな。君に変な虫が寄ってこなくなるから。」


…どうしても受け取ってもらえないようです。



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