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好きになってくれてありがとう
第3章 プロポーズ



私は返す言葉をなくしてしまい、そのまま部長の思惑通車に荷物を積み込み私が居なくなるまでずっと立って見送りまでされてしまった。


マンションまで帰ってきて後悔することになる。

炊飯器やオーブンレンジはまだ車から下ろすことができた。
だけどテレビはどうしても無理だった。


「仕方ない。唯に来てもらおう。」


私は同期の松原唯(まつばらゆい)に電話をかけた。


「何よ?」

そのへんの男性よりも男らしい彼女は同じデパートの外商係員だ。
数年前に同期の松原一(まつばらはじめ)と結婚し一年前にかわいい女の子の赤ちゃんが生まれた。


「唯、忙しいのにごめんね。ちょっと頼みたいことがあって…マンションに来られないかな?」


ちょっと待ってと言われ待ってるとすぐに唯の声がした。

「一が奈々見ててくれるって言うからすぐ行く。」


心強い味方だ。
私は駐車場にいることを伝えて電話を切った。



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