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第5章 信頼できる相手〜藤堂Side〜
「藤堂グループであるフラワーアレンジメントのリース部の営業係長代理である夏目卓也さんですよね?」
俺より先に慶太がそういうと狼狽えながらこっちを見ている。
「申し遅れました、私こういうものです。」
慶太は一枚の名刺を夏目に差す出す。
そこには岸法律事務所代表と書いてある。
そう、鍵の交換などを行っている会社は潜入などで使うもの。
実際は弁護士、しかもいろいろなジャンルに強い弁護士だ。
「あなたは私が弁護士だってことでそんなに青ざめてますがもっと青ざめる事実を伝えましょう。
そちらにいる藤堂翼は藤堂グループの会長の息子、つまりあなたの親会社の身内です。
ちなみに私は藤堂グループの顧問弁護士でもあります。」
「まさか…そんなうまい話あるわけ無いだろ。」
諦めの悪い夏目のために俺はある人に電話をする。