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好きになってくれてありがとう
第6章 上司と同居
急に恥ずかしくなり手で顔を隠すと部長は笑った。
「何?急に顔隠してんの?」
「部長、私今スッピンです。見ないでください。」
すると信号で停まった車。
隠した状態でも部長が私の方を見ているのが感じとれる。
そして優しく手を退かし覗き込んでくる。
「全然それもかわいい。
月島は素がいいからしててもしてなくても大丈夫。
そんなに気にすることねぇって。」
笑いながら言っているから本気に思えなかった。
「笑ってるじゃないですか!
ってか部長もそんな話し方されるんですね。」
「いや、割と本気で言ってんだけど。
ってか喋り方はむしろこっちが普通。
いつもはボロが出ないようにしてるからな。
一応お客様対応の部長ってやつだし。」
リラックスしている部長はいつも職場で見る部長とはまた違って見えた。
「コンビニで必要なもの買ってから行こう。」
青に変わった信号で車を発信させて近くにあったコンビニに到着した。