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好きになってくれてありがとう
第6章 上司と同居


マスクをしたから顔の半分は見えていない。
スッピンのときにはマストアイテムだ。

店内に入りシンプルな下着とTシャツを一枚かごに入れると後ろからの声がした。

「服は俺のでよかったら貸すから。」

振り返ると部長が居た。


「何でいるんですか?!」

「なんでって…ビール追加しとこうと思って。」


急に恥ずかしくなり部長が持っていたビールをかごに放り込み少し必要なものをかごに入れてからレジに向かった。

財布がなくてもコンビニはスマホ決済できるから助かった。

レジで袋詰している店員さんにスマホを見せようとすると横から出てきた手にスマホを引っ込められた。
そしてスッと一万円札がトレイに置かれた。


「あの、ここは私が払います。」

「いいよ。俺のビールもあるから一緒に払う。」

そのためだけにビールを買おうとしたようにも見えた。


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