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好きになってくれてありがとう
第6章 上司と同居
お金を払った部長は店員から商品を受け取り車へと歩いていく。
買ったものを車の後部座席に置き私を助手席に乗せてくれた。
「後でお金受け取ってください。」
「いらねーよ。」
「そういうわけにはいきません。」
エンジンをかける前の社内に二人の会話を上回るくらいの音量で私のお腹は空腹だと知らせる。
「腹減ったの?」
笑いながら部長はこっちを見てくる。
そうだ。さっきご飯たべようとしていたところに卓也がやってきたから食べそこねたんだった。
お腹を押さえていると部長は笑ってこちらを見ている。
「帰ったらなにか作るから月島は風呂でも入ってリラックスしてろ。」
そう言ってスマホでなにか操作しエンジンをかけて車は走り出した。
かすかに聞こえる洋楽を耳にしながらさっきのことを考えていた。
部長はあの部屋はまた卓也が来る可能性があるからと言ってた。
気に入っていた部屋だったけど一人にしては広すぎるし引っ越ししないとと思う。