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好きになってくれてありがとう
第6章 上司と同居
それにしても上司にここまで迷惑をかけてしまった。
さっきだって別に助けを求めるなら部長じゃなくて唯や警察に電話すればよかった。
なのに…
それより卓也どうしちゃったんだろう。
付き合っている時は優しいときだってあったはずなのに。
いい思い出にしたいと思っていたけどできそうもないや。
どうせ私は身体だけの関係だったと突きつけられたような気がした。
苦しくなってきて散々泣いてもう大丈夫と思っていたのは間違いだったみたい。
自分の足においてある手の甲に水滴がとめどなく落ちてくる。どうやら涙みたい。
運転している部長に気付かれないように必死に止めようとするけど無理だったらしい。
すると手の上に部長の手が乗せられた。
「後でいっぱい話聞いてやるから。とりあえずゆっくりしてろよ。」
コンビニから数分車が走ったところでどこかの地下に入ったみたい。
「悪いけど部屋に行くのに今日は一回外に出るな?荷物預かってもらってるから。」
部長は車を降りて荷物をすべて持ち歩き始める。