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好きになってくれてありがとう
第6章 上司と同居


中に入りシャワーを体に当てながら目の前にあるボトルに目をやる。
高級ホテルにありそうなシャンプーを手に取り髪を洗うとすごくいい香りがした。

高級ホテルなんて泊まったことないけどそんな気分でいられた。

ボディソープは泡タイプだったから手に取り全身を洗っていく。

数時間前に卓也に触られた体をキレイにしたくて洗っていたけど何故かキレイになった感じがしなくて少し爪を立ててゴシゴシと洗っていた。

だから気付けなかった。
部長が着替えを持ってバスルームの前に居たことを。


ガラス張りのバスルームの中は丸見えだったんだろう。


「何やってんだ!」

部長は私の手を掴み辞めさせた。
シャワーを出しっぱなしにしていたからか部長は全身ずぶ濡れだった。


「だって、汚くてっ、キレイになった気がしない…っぅ、」

涙なんて出したくなくても溢れてきてしまう。

でも、部長はそんな私を優しく抱きしめてくれた。



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