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好きになってくれてありがとう
第6章 上司と同居
脱衣所においてあったタオルで自分の身を包む。
さっき爪を立てて洗ったところが少し赤くなっていた。
あのとき部長が止めてくれなかったら出血していたかもしれない。
でも思い出すと一緒にお風呂に入ったという事実に体温がまた上がるような気がした。
下着を身に着け部長の服であろうカットソーを羽織る。
180センチを超える部長の服は私にしてはワンピースみたいになっていた。
「おっきい…でもほのかに部長の香りがする。」
変態じみた独り言を呟き、脱衣所を出て明かりがついている大きなドアを開けた。
そこにはかなり広いリビングがあり一面ガラス張りの開放感がある部屋だった。
窓に映るのは一面キラキラした世界がある。
「綺麗…」
「あがったか?」
振り返るとスウェット生地のパンツを履き薄いTシャツを着た部長がいた。
若干まだ髪が濡れていてかっこよく見える。
いや、実際イケメンだから見えるだけではない。
「髪濡れてんじゃん。乾かすぞ。」
そう言って私の手を引いてまた脱衣所へと戻ってきた。