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好きになってくれてありがとう
第6章 上司と同居
「お粗末様でした。
それより月島、あのマンションはまたあいつが来るかもしれない。
一応対応は慶太に任せてるが不安要素は取り除いたほうがいいと思う。」
たしかに私もそう思う。
あのマンションは気に入っていたけどもう卓也には会いたくないと思う気持ちのほうが勝ってしまっている。
「近いうちにマンション探します。」
「ならそれまでここにいればいい。」
「え?……それは部長と住むということでしょうか?」
「あぁ、そういうことになるな。
ここなら家賃もいらないし光熱費は俺の口座から落ちるから心配ないだろ?」
私だって社会人として働いているからその当たりは大丈夫だった。
でも卓也と別れたばかりなのにすぐに部長と住むなんて周りから見ると…
「お気持ちだけ受け取らせてください。
いずれは部屋を探すことになるので早めに引っ越したいと思っています。」
「だからそれまでここにいれば良くないか?」
部長は引かなかった。
話し合いは平行線のまましばらく言い合っていた。