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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第8章 決着

「何をした?あなた覚えてないの?
あなたは私を捨てたのよ!」

まただ、また女の声色で話しはじめた。

美智子は確信した。
そう沖島は2重人格者なのだと。

「捨てた?なにを…なにを言ってるんだ沖島…
俺にはなんの事だか…」

卓也も混乱していた。
沖島は狂ってしまったのか?

「おきしま?ああ、私の中の男の事?
卓也、ほんとに私を覚えていないの?
私よ…JUNよ!!」

何?沖島がJUN?
いったい何がどうしたっていうんだ?!

「ほら、私たち仲良くメール交換してたじゃない。
一年後にお互い社会人になって
同期入社のメンバーに
あなたの名前を見つけたときは目を疑ったわ。
でも、同姓同名かもしれない、
私は、あなたにメールアドレスの交換を求めた。
そして、やはりあなただったと確信したわ。
私は、天にも登る嬉しさだった。
神さまがくれた最高のプレゼントだと思ったわ」

つまりは、沖島はJUNであり、
二人は同一人物でありながら、
別人の人格を持つ二重人格者ということか。

「いや、でも。
交換したアドレスは
JUNのものじゃなかったじゃないか」

「当然よ。あのアドレスは沖島のものだもの」

携帯電話を二台持っていたということか…

「それが突然、あなたからメル友解消の通知が来たわ」

あの夜、美智子が不愉快だから
メル友なんかと
メール交換しないでくれと言った時だ…

「私は泣く泣く了承したわ。
でも、さほどショックじゃなかった。
だって会社に行けば実物のあなたに会えたんだもの…沖島の体を借りて、あなたの体にタッチもしたわ。
夢のような時間がいつも流れていた…
それが…それが…この女が!!!」

ナイフを持つ手に力が入り、
白い肌に真っ赤な血が滲み美智子を傷つけた。

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