この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第1章 出会い
メールは9件…ほとんどがスパムだ。
『ほんと、一体どこからアドレスを抜き出すんだよ』
―めぐみ、です。 アドレスを変えたので、登録してね。 今夜は一人で淋しいんだぁ~ あなたからのメールがあれば嬉しいなあ~ ―
『ったく!暇な業者だぜ…
どんな顔して女言葉のメール打ってるんだか…』
とりあえず削除…と、
8件目は…
―卓也~、今夜も残業なの?
みっちょん淋しくて死にそうだよ
早く逢ってチュウしたいなあ~~
早くHしてくんないと、
みっちょんのオマ○コが
砂漠みたいに干上がっちゃうぞ―
恋人の里中美智子からだ。
前回のデートから3週間も逢えてないからなあ…
なんとか時間を作って
逢ってSEXしてあげないとな
俺のチ○ポも爆発しそうだ。
これは削除できない。
さて、最後の9件目は…
ん?これってスパムか?
いや、でも…
―卓也…JUNだよ…覚えてる?
5年ぶりだよね…メール返してくれたら嬉しいな―
JUN…7年前に知り合って
2年間頻繁にメールを交換したメル友だった。
JUNと出会ったのは
スマホよりもまだガラケーが主流だった時代に
携帯サイトのメル友募集で知り合った女だ。
メル友募集のコーナーで
たった一行で『メル友になってください』と
書き込まれていたのが 新鮮というか、
気になったというか…
思わず僕は『よければメル友になってください』と書き込んでいた。