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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第4章 JUNと直接会うことにした
30分前に話を戻そう。
いつまでこの店で粘るのと
JUNに急かされて
二人はとりあえず店を出た。
店を出た途端、晩秋の夜の冷たさが
2人を襲った…
こっちよ…彼女に腕をとられ、
駅裏のパーキングに連れていかれて
駐車している白のアウディに乗り込まされた。
『おいおい、アウディかよ!
この女、けっこういい稼ぎをしてるのか?
もしくは資産家の娘…いや、資産家の女房か…』
そういう疑問が顔に出たのか
彼女が「私の車じゃないわ。知り合いの車なの」と言った。
どこへ行きましょうかという相談もなく、
車を発車させ、
まるでそこへ行くのが当然だというように
ラブホテルのゲートをくぐった。
「あ、あの…いいんですかね?」
部屋へ向かうエレベーター内で
卓也は彼女の意思を確かめてみた。
まさかこういう所でおしゃべりだけして
バイバイというつもりはないだろう。
「野暮なことは聞かないで…」
そういって卓也に抱きつき
柔らかな唇を押し付けてきた。
それは甘美な口づけだった。
特に遊びなれた容姿でもなく、
ごく普通のお姉さんと思われたJUNから受けた口づけ。
卓也には将来を誓い合った美智子がいる。
拒まなければいけないのに、
卓也は…激しく勃起していた。