この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第4章 JUNと直接会うことにした

卓也がJUNと愛の交歓会の宴に興じている頃、
里中美智子は卓也の同僚である沖島照義と
市街のファミリーレストランでお茶を飲んでいた。

「いやあ~、奇遇ですねえ。
美智子さんとバッタリ出会うなんて」

「ほんと、ビックリしたわ。
後ろから急に名前を呼ばれて」

美智子がショッピングモール内にある料理教室から出たところで 沖島に呼び止められたのだった。

― 美智子さん?…里中美智子さんですよね? -

実家を離れ、一人暮らしを始めて
卓也に出会ってからは、 男友達に縁がなく、
男性に呼び止められるなんてほんとに久しぶりだった。

最初は「誰?」って感じだったが 

―いやだなあ…忘れちゃいました?
沖島です。ほら、大杉の同僚の…―

彼から名乗ってもらうまで
完璧に沖島のことは失念していた。

「ああ、ごめんなさい。ご無沙汰してます」

「お料理の勉強ですか?」

さきほど出てきたドアの看板を見ながら
沖島は爽やかな笑顔で訊ねた。

「ええ…まあ…」

「ということは…大杉との結婚も近いわけだ?」

いえ、そういう訳でもないんですけどね。
なんて曖昧な答え方をしたが、
卓也からはっきりと
プロポーズされた訳ではないのだが
2人の雰囲気はゴール間近を醸しだしていた。

美智子としては卓也と7年間も付き合ってるのだから、
そろそろ長すぎた春に終止符を打ちたいというのが本音だった。
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ