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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第6章 監禁された美智子
不可抗力とはいえ沖島の足を汚してしまった!
『蹴り飛ばされる!!…』
すいません!すいません!
申し訳ございません!!!
平謝りしながらおしぼりに手を伸ばし
慌てて拭き取る。
「純子…」
沖島の華奢な手がポンと肩に置かれた。
どうする気なのだろう。
この手が喉元に回り首を絞められるのだろうか…
「申し訳ございません!ご主人様!」
爬虫類の目が純子を見据える…
感情のひとかけらもない冷たい目…
「そんなに謝らなくていい、
そのかわりと言ってはなんだが…」
冷たい目にフッと感情の光が宿る。
沖島は立ち上がり
脱衣カゴの脇に置いてあったビジネスバッグを手にすると
純子の前にしゃがみこんだ。
そして純子の唾液まみれの口元を舐めまわし
汚れを拭い取った。
「頼みがあるんだが…」
そう言いながらバッグに手を差し入れ
ゴソゴソと何かを探し回った。
『ムチ?縄?それとも性具なのだろうか…』
客のなかには自前の性具なりを持参し、
それを用いて遊ばせてほしいと言う客もいた。
純子はてっきり
そのような類のモノを予想していた。