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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第7章 JUNとの再会
「…で、今日はどうしてあんなことをした」
部長が睨みながら卓也を問いただした。
言えなかった。
言ってみたところで何一つ確証はないのだから。
同僚に挑発され、
ついカッとなってしまったのだと
どうして言えようか。
「……」
「言い訳さえできぬか…
私はね、君を買っているんだよ。
業務成績だって優秀だ。
発想もおもしろい。
だからつまらぬことで躓いてほしくないのだよ。
少し疲れているのではないか?」
「いえ、そんなことはないです」
「ストレスでも溜まっているんだろう…
よしっ!今夜は俺に付き合え!」
有無を言わせぬ強引さだった。
飲みに連れて行くとでも言うのか…
俺にはそんな悠長なことをしている暇などないんだ
美智子の行方を
一刻も早く知りたいと思うのだが、
「わかりました…お供させていただきます…」 と答えていた。