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JUN(ジュン) ~メールの恋人~
第7章 JUNとの再会

なんとか、ここから逃げ出さねば。

『考えるのよ、美智子!しっかりしなさい!』

心の中で自分自身を叱咤激励する。
なんとか、こいつの目の離れた隙を狙って…
こいつと離れて…

そうだ!トイレだ、
トイレに行かせて貰って
小窓を叩き割ってしまおう。
通路を通りかかった人が
割れたガラスの破片を見て
「割れてますよ~」って訪ねてくるかもしれないし。
その人に助けを求めよう。


「あっへ!ほうのばへみ、どいでひじがぜで」(待って!その前に、トイレに行かせて)
猿轡を噛まされた口で必死に訴えた。

「はあ~?いったい何言ってんだ?」
どうやら伝わらなかったらしい。

美智子は、股関を押さえ、
内股でモジモジしてみた。

「なんだ。トイレに行きたかったのか。
丁度いい、出すものを全部出せばいい」

美智子の思惑とは別に、
沖島に楽しみを与えてしまった。
手錠の鎖を引っ張り、
沖島が美智子を連れていったのは
トイレを素通りし、その奥のバスルームだった。

「・・・・・!!!!」
向こう!!トイレは向こうよ!!!
美智子は必死にもがき
トイレはここじゃないとアピールした。
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