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見習いドS彼氏
第8章 『飼い主』
「じゃ、じゃあ絶対ではないんですね」
「はい……」
隣人の意見を曲げたからといって奈緒がいない事実は変わらないのだが智輝は念を押さずにはいられなかった。
「昨日、奈……荒井さんが男と寄り添って出て行くところを見たというのも見間違いということはありませんか?」
勢いづいた智輝は探偵にでもなったかのような口振りで尋ねた。
「それは……ないと思います」
しかしその質問はきっぱりと否定された。
「荒井さんは美人だから目立つし、見間違えたりはしません……それに、その……」
「それに?」
「荒井さんと一緒にいたのがあなたじゃなかったからはっきりと記憶してます」
「僕じゃ……ないから?」
「はい……その、ここで話しているのもなんなんで、よかったら……」
そう促されて智輝は他の部屋の住人に見られていることにようやく気がついた。
奈緒にも隣の部屋の人にも迷惑がかかってしまうので智輝は促されるまま、隣人の室内へとお邪魔した。
「はい……」
隣人の意見を曲げたからといって奈緒がいない事実は変わらないのだが智輝は念を押さずにはいられなかった。
「昨日、奈……荒井さんが男と寄り添って出て行くところを見たというのも見間違いということはありませんか?」
勢いづいた智輝は探偵にでもなったかのような口振りで尋ねた。
「それは……ないと思います」
しかしその質問はきっぱりと否定された。
「荒井さんは美人だから目立つし、見間違えたりはしません……それに、その……」
「それに?」
「荒井さんと一緒にいたのがあなたじゃなかったからはっきりと記憶してます」
「僕じゃ……ないから?」
「はい……その、ここで話しているのもなんなんで、よかったら……」
そう促されて智輝は他の部屋の住人に見られていることにようやく気がついた。
奈緒にも隣の部屋の人にも迷惑がかかってしまうので智輝は促されるまま、隣人の室内へとお邪魔した。