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見習いドS彼氏
第8章 『飼い主』
奈緒の通うスポーツクラブの周辺、会社の近く、奈緒が気に入ってるブランド店などやみくもに二人は走った。
いるわけないと思いながらも、もしかしているんではないかと期待を込めて探し回った。
「……いませんね」
すっかり夜も更けてきた頃、弥生は申し訳なさそうに呟いた。
「ごめんね、付き合わせちゃって」
「いえいえっ!! そもそも私が言い出したんですからっ」
コンパの帰りのような若者たちが騒ぎながら通る繁華街で二人だけしょんぼりと立ち尽くしていた。
「帰ろうか……」
「……はい」
もしかしたら奈緒が部屋に戻っているかもしれないという淡い期待も、部屋の前に立ったときに打ち砕かれた。
漆黒の窓には生活感は見受けられない。
いるわけないと思いながらも、もしかしているんではないかと期待を込めて探し回った。
「……いませんね」
すっかり夜も更けてきた頃、弥生は申し訳なさそうに呟いた。
「ごめんね、付き合わせちゃって」
「いえいえっ!! そもそも私が言い出したんですからっ」
コンパの帰りのような若者たちが騒ぎながら通る繁華街で二人だけしょんぼりと立ち尽くしていた。
「帰ろうか……」
「……はい」
もしかしたら奈緒が部屋に戻っているかもしれないという淡い期待も、部屋の前に立ったときに打ち砕かれた。
漆黒の窓には生活感は見受けられない。