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見習いドS彼氏
第10章 すれ違い
翌朝真っ先に携帯を確認したが、奈緒はもちろん弥生からの連絡もなかった。
いったいなぜ急に別れを切り出されたのか、奈緒は姿を消してしまったのか、智輝にはわからないことだらけであった。
「奈緒……」
携帯に入っている奈緒の写真を見て、智輝は呟いた。
昨夜の弥生の家での失態を思い返すと情けなくなる。
恋愛で涙を流したのはいつ以来だったか。
社会人になり、人生は仕事が中心になっていった。
社会人になってから経験した恋愛はどこか熱くなることもなく、感情を大きく揺さぶられることもなくなっていった。
それを成長と呼ぶのであれば自分も成長をしたんだと智輝は自分を慰めていた。
けれど奈緒との恋は違っていた。
学生の頃のようにときめき、感情が激しく揺さぶられた。
それは決して奈緒が美人だからというだけではない。
いったいなぜ急に別れを切り出されたのか、奈緒は姿を消してしまったのか、智輝にはわからないことだらけであった。
「奈緒……」
携帯に入っている奈緒の写真を見て、智輝は呟いた。
昨夜の弥生の家での失態を思い返すと情けなくなる。
恋愛で涙を流したのはいつ以来だったか。
社会人になり、人生は仕事が中心になっていった。
社会人になってから経験した恋愛はどこか熱くなることもなく、感情を大きく揺さぶられることもなくなっていった。
それを成長と呼ぶのであれば自分も成長をしたんだと智輝は自分を慰めていた。
けれど奈緒との恋は違っていた。
学生の頃のようにときめき、感情が激しく揺さぶられた。
それは決して奈緒が美人だからというだけではない。