この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
見習いドS彼氏
第10章 すれ違い
美人なのに気取らない奈緒にはじめは驚いた。
それまでの恋人とデートする時はお洒落なデートスポットを調べて、雰囲気のいいレストランを予約して、話題のアクセサリーなんかをプレゼントしてきた。
けれど奈緒はそんなものはそれほど喜ばなかった。
寂れた動物園や行きつけの定食屋の方が喜んでくれた。
プレゼントだって値段やネームバリューじゃなくて心のこもったものを喜んでくれた。
「奈緒っ……」
携帯のディスプレイの奈緒の笑顔が滲んで見える。
仕事で抱えるストレスも奈緒と一緒にいると消えていった。
生まれてはじめてこの人と一生歩んでいきたいと願った。
何十年も経ってすっかりよぼよぼの老人になっても、奈緒はきっと素敵な恋人だ。
きっと隣にいてドキドキするほど、愛してるだろう。
智輝はそんな風に確信していた。
でもそれは自分の一方的な気持ちだったのかと力が抜けた。
それまでの恋人とデートする時はお洒落なデートスポットを調べて、雰囲気のいいレストランを予約して、話題のアクセサリーなんかをプレゼントしてきた。
けれど奈緒はそんなものはそれほど喜ばなかった。
寂れた動物園や行きつけの定食屋の方が喜んでくれた。
プレゼントだって値段やネームバリューじゃなくて心のこもったものを喜んでくれた。
「奈緒っ……」
携帯のディスプレイの奈緒の笑顔が滲んで見える。
仕事で抱えるストレスも奈緒と一緒にいると消えていった。
生まれてはじめてこの人と一生歩んでいきたいと願った。
何十年も経ってすっかりよぼよぼの老人になっても、奈緒はきっと素敵な恋人だ。
きっと隣にいてドキドキするほど、愛してるだろう。
智輝はそんな風に確信していた。
でもそれは自分の一方的な気持ちだったのかと力が抜けた。